需要の激減により、アナログ撮影で使用する色々な物が姿を消していきました。
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写真撮影とは光を集める作業ともいえる。必要な光の量を見極め、真っ暗な箱の中に光を注ぎ込み画像として定着させる。
私のカメラは暗箱に小さな穴を開けたピンホールカメラだ。別の言い方をすれば、レンズのないカメラである。それが故に、写る写真はピンボケとなる。しかし私は、互いの色が混じり素晴らしいグラデーションを得ることができるこのカメラに魅了されている。長い露光の間には、風が通り、雲は流れ、木々も揺れ動く。光の筆はその情景をじっくりとフィルムに描写する。 それは印象派の画家達が描いた『光』や『雰囲気』のようだ。 そしてそれは記憶の像にも似ている。細部までは正確には思い出せない美化された記憶の像である。 |
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October 2020
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